【看護師×リウマチ患者の視点で伝える】診察時の伝え方と記録術
はじめに
リウマチの診察時間は限られています。
でも、伝えたいことはたくさんある――そう感じたことはありませんか?
私は、看護師として患者さんの話を聞く立場であり、
そして今は「関節リウマチ患者」として、自分が話す立場でもあります。
この両方の経験から学んだ、「診察で伝える工夫」や「日々の記録方法」を
今日は、同じように悩んでいるあなたにお伝えしたいと思います。
1. なぜ診察で“伝え方”が大切なのか
診察は一人あたり5〜10分が一般的です。
その短い時間に、痛みの場所、強さ、日々の変化…すべてを伝えるのは難しいですよね。
もしうまく伝えられなければ、
・必要な検査が先延ばしになったり
・今の薬が本当に合っているのか判断しづらくなったり
と、治療に影響が出る可能性もあります。
だからこそ、「伝えたいことを、簡潔に、正確に」伝える準備がとても大切なんです。
2. 私が実践している「診察前の準備メモ」
リウマチと診断されてから、私は診察前にメモをつけるようになりました。
📒 たとえば、こんなことを記録しています:
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痛みの部位(どこの関節?左右差は?)
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朝のこわばり(何分くらい続いた?)
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疲れやすさ、倦怠感の有無
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最近困ったこと(靴下が履きづらい、階段が辛いなど)
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薬の飲み忘れ、副作用の有無
スマホのメモアプリや、100円ノートでもOK。
自分が見返しやすい形なら、何でもいいと思います。
3. 伝えるときのポイント
👩⚕️ 看護師としての視点:
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時系列で伝えると、医師が全体像を把握しやすいです。
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「痛い」ではなく「●時に●●ができなかった」という具体的な表現を。
👩🦰 患者としての視点:
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「こんなこと聞いていいのかな?」と迷うことほど、聞いてみてください。
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痛みや不安は、あなたが思っている以上に大切な“情報”です。
4. 医師に伝わりやすい“言葉の選び方”
ちょっとした言い換えだけで、伝わり方が大きく変わることがあります。
🗣 例:
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❌「ずっと痛い」→ ✅「朝のこわばりが30分続いて、その後も階段を降りるときに痛い」
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❌「よくなってきた気がする」→ ✅「この1週間、痛み止めを使わずに過ごせました」
医師は“客観的な変化”を大事にします。
だからこそ、数字・時間・行動の変化などを添えて伝えるのがコツです。
5. 診察後の記録も大切
診察が終わったあと、「先生、なんて言ってたっけ?」と思い出せないことってありませんか?
だから私は、診察後すぐにメモを残すようにしています。
✍️ 記録している内容:
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診断内容、血液検査値(MMP-3、CRPなど)
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注射の有無や場所
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次回の治療方針(薬の増減など)
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医師が使ったキーワード(聞きなれない言葉は後で調べる)
この記録があるだけで、次回の診察準備がぐんと楽になります。
まとめ:診察を「不安を減らす時間」に変えるために
伝えることに不安があったり、うまく話せない日もあると思います。
でも、あなたの体の声を代わりに伝えてくれるのが「記録」なんです。
一つひとつの小さな記録と、正確な伝え方で
「私らしい治療」を一緒に探していけたら嬉しいです。
✅ ポイントまとめ:
- 診察前に記録しておくと安心
- 時系列で具体的に伝えると、医師に伝わりやすい
- 診察後の記録は、次の診察準備にも役立つ
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