【通院記録④】看護師×リウマチ患者の視点で伝える|診察時の伝え方と記録術

【看護師×リウマチ患者の視点で伝える】診察時の伝え方と記録術

はじめに

リウマチの診察時間は限られています。

でも、伝えたいことはたくさんある――そう感じたことはありませんか?

私は、看護師として患者さんの話を聞く立場であり、

そして今は「関節リウマチ患者」として、自分が話す立場でもあります。

この両方の経験から学んだ、「診察で伝える工夫」や「日々の記録方法」を

今日は、同じように悩んでいるあなたにお伝えしたいと思います。


1. なぜ診察で“伝え方”が大切なのか

診察は一人あたり5〜10分が一般的です。

その短い時間に、痛みの場所、強さ、日々の変化…すべてを伝えるのは難しいですよね。

もしうまく伝えられなければ、

・必要な検査が先延ばしになったり

・今の薬が本当に合っているのか判断しづらくなったり

と、治療に影響が出る可能性もあります。

だからこそ、「伝えたいことを、簡潔に、正確に」伝える準備がとても大切なんです。


2. 私が実践している「診察前の準備メモ」

リウマチと診断されてから、私は診察前にメモをつけるようになりました。

📒 たとえば、こんなことを記録しています:

  • 痛みの部位(どこの関節?左右差は?)

  • 朝のこわばり(何分くらい続いた?)

  • 疲れやすさ、倦怠感の有無

  • 最近困ったこと(靴下が履きづらい、階段が辛いなど)

  • 薬の飲み忘れ、副作用の有無

スマホのメモアプリや、100円ノートでもOK。

自分が見返しやすい形なら、何でもいいと思います。


3. 伝えるときのポイント

👩‍⚕️ 看護師としての視点:

  • 時系列で伝えると、医師が全体像を把握しやすいです。

  • 「痛い」ではなく「●時に●●ができなかった」という具体的な表現を。

👩‍🦰 患者としての視点:

  • 「こんなこと聞いていいのかな?」と迷うことほど、聞いてみてください。

  • 痛みや不安は、あなたが思っている以上に大切な“情報”です。


4. 医師に伝わりやすい“言葉の選び方”

ちょっとした言い換えだけで、伝わり方が大きく変わることがあります。

🗣 例:

  • ❌「ずっと痛い」→ ✅「朝のこわばりが30分続いて、その後も階段を降りるときに痛い」

  • ❌「よくなってきた気がする」→ ✅「この1週間、痛み止めを使わずに過ごせました」

医師は“客観的な変化”を大事にします。

だからこそ、数字・時間・行動の変化などを添えて伝えるのがコツです。


5. 診察後の記録も大切

診察が終わったあと、「先生、なんて言ってたっけ?」と思い出せないことってありませんか?

だから私は、診察後すぐにメモを残すようにしています。

✍️ 記録している内容:

  • 診断内容、血液検査値(MMP-3、CRPなど)

  • 注射の有無や場所

  • 次回の治療方針(薬の増減など)

  • 医師が使ったキーワード(聞きなれない言葉は後で調べる)

この記録があるだけで、次回の診察準備がぐんと楽になります。


まとめ:診察を「不安を減らす時間」に変えるために

伝えることに不安があったり、うまく話せない日もあると思います。

でも、あなたの体の声を代わりに伝えてくれるのが「記録」なんです。

一つひとつの小さな記録と、正確な伝え方で

「私らしい治療」を一緒に探していけたら嬉しいです。


✅ ポイントまとめ:

  • 診察前に記録しておくと安心
  • 時系列で具体的に伝えると、医師に伝わりやすい
  • 診察後の記録は、次の診察準備にも役立つ

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